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費用を抑えるコツ・節約術

家解体の費用を抑える3つのコツ|高くなるケースも解説

栗原 誠一 / 更新:2026-06-24
家解体の費用を抑える3つのコツ|高くなるケースも解説
家を解体したいけど、いくらかかるのか、何から手をつければいいのか分からない。私が相談を受けてきた中で一番多い悩みです。結論を先に言うと、一軒家の解体費用は100万〜300万円が目安で、季節・業者との距離・荷物の有無で数十万円は動きます。さらに老朽危険空き家なら、自治体の補助金で70万〜100万円が戻るケースもあります。
  • 一軒家の解体費用の相場は100万〜300万円程度。
  • 費用は『建物取壊』『廃棄物処理』『諸費用』の3つで決まる。
  • 解体しやすい季節や業者の閑散期を狙うと費用を抑えやすい。
  • 老朽危険空き家は自治体の補助金で70万〜100万円が戻る場合がある(宇都宮市・姫路市など)。
  • 補助金は着工前の申請・事前調査が必須。順番を間違えると受けられない。

家解体の結論

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家解体は、相場100万〜300万円を前提に、補助金が使えるかを最初に確認するのが正解です。

私はFPとして空き家相談を10年やってきました。正直に言うと、多くの人は『安い業者を探すこと』から始めて、補助金の存在に気づかず損をしています。

順番が逆なんです。先に自治体の補助制度を確認し、対象なら着工前に申請する。これだけで結果が大きく変わります。

補助金は工事が終わってからでは間に合いません。宇都宮市は申請期限までに『事前調査申請書』の提出を求めており、着工前の手続きが前提です。

解体費用を抑えるコツ

解体費用は、季節・業者との距離・業者の繁閑という3つの『タイミング要素』で抑えられます。

解体費用を抑えるコツ

建物そのものの構造や坪数は変えられません。でも、いつ・どの業者に頼むかは選べます。ここが交渉の余地が残る部分です。

家の解体費用の内訳は、建物取壊費用が30〜40%、廃棄物処理費用が30〜40%、諸費用が20〜30%という構成です。このうち諸費用や運搬にかかる部分が、タイミングで動きやすい。

方法1 解体しやすい季節を選ぶ

解体は作業が進めやすい春・秋を狙うと、工期が読めて費用も安定します。

梅雨や真冬は雨や雪で作業が止まりやすい。工期が延びれば、その分だけ重機や人件費がかさみます。

私が見てきた現場でも、天候待ちで予定が崩れると追加費用の話になりやすかった。逆に乾いた季節は粉じん対策の散水以外で止まることが少なく、見積もり通りに収まりやすいです。

方法2 業者と現場の距離

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業者の拠点と現場が近いほど、運搬や移動のコストが下がります。

解体は重機やトラックを毎日往復させる仕事です。距離が遠ければ燃料も時間も増える。だから地元の業者に相談するのが基本になります。

ただ、私は『近ければ無条件で安い』とは思いません。地元でも処分場が遠ければ廃棄物の運搬費が高くつくことがある。距離は『業者から処分場まで』も含めて見てください。

方法3 解体業者の閑散期と繁忙期

年度末(1〜3月)の繁忙期を避け、閑散期に依頼すると価格交渉がしやすくなります。

方法3 解体業者の閑散期と繁忙期

年度内に工事を終えたい依頼が冬から春に集中します。業者の手が埋まっていると、当然強気の見積もりになる。

逆に夏場など仕事が落ち着く時期は、こちらの相談に乗ってもらいやすい。私なら、急ぎでなければ閑散期に複数社へ見積もりを取ります。

建物の解体費用が高くなる場合

解体費用は、作業の難しさと処分の手間が増える条件で跳ね上がります。

具体的には、道路状況、敷地の余裕、災害や火災の損傷、アスベスト、構造、残置物。これらが重なると相場の上限を超えることもあります。

解体費用が高くなる主なケース
ケース費用が上がる理由
道路が狭い重機が入らず手作業が増える
敷地いっぱいに建つ隣家への養生・慎重な作業が必要
災害で倒壊危険作業・分別の手間が増える
火災で焼損焼け残りの分別・処分が複雑
アスベスト使用専用の除去・処分が必要
鉄骨・鉄筋造木造より解体に手間と機械が必要
残置物あり家財の撤去・処分費が別途発生

ケース1 道路状況が悪い場合

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前面道路が狭いと重機が入れず、手作業が増えて費用が上がります。

トラックが横付けできなければ、廃材を小運搬で運び出す手間が発生します。

実際に相談を受けた現場で、軽トラ1台しか入れない路地があり、解体そのものより搬出に時間がかかっていました。立地は見積もり前に必ず業者に見てもらってください。

ケース2 敷地いっぱいに家が建っている場合

隣家との隙間がないと、養生や手壊しが増えて費用が上がります。

ケース2 敷地いっぱいに家が建っている場合

重機の腕を大きく振れない。隣の壁や屋根を傷つけないよう、慎重に少しずつ崩すことになります。

密集地ほど近隣への事前説明も欠かせません。トラブルになれば工事が止まり、結局は費用にも響きます。

ケース3 地震などの自然災害で家が壊れた場合

災害で倒壊・半壊した家は、危険な状態での作業になり費用が上がります。

傾いた建物は崩れる方向が読めず、安全確保に手間がかかる。分別もきれいにいきません。

ただし災害時は、自治体が公費解体を実施することがあります。被災した場合は、まず自治体の窓口に確認するのが先です。

ケース4 火災で焼けた建物の場合

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火災で焼けた建物は、焼け残りの分別と処分が複雑で費用が上がります。

焼損した木材や断熱材は、そのまま処分できないものが混じります。水をかぶった廃材も重く、処分量が増えがちです。

見た目より中の状態が悪いことが多い。現地調査をしっかりしてもらった上で見積もりを取ってください。

ケース5 石綿(アスベスト)が使用されている場合

アスベスト(石綿=かつて建材に使われた繊維状の鉱物)があると、専用の除去作業が必要で費用が大きく上がります。

ケース5 石綿(アスベスト)が使用されている場合

飛散すると健康被害につながるため、法律で扱いが厳しく決められています。事前調査と届出、専用の養生・処分が必要です。

特に1990年代以前の建物は要注意。私が見てきた中でも、ここを甘く見て後から費用が膨らんだ例がありました。古い家ほど調査費を惜しまないことです。

アスベストの有無は、解体費用が数十万円単位で変わる分岐点です。事前調査の結果を確認してから契約してください。

よくある質問

相談現場で実際によく聞かれる3つに答えます。

よくある質問

家解体とは?
家を取り壊して撤去し、廃材を分別・処分する工事のことです。費用は建物取壊費用(30〜40%)、廃棄物処理費用(30〜40%)、諸費用(20〜30%)の3つで構成されます。
家解体の費用は?
一軒家でおおむね100万〜300万円が目安です。構造・坪数・立地で変動し、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は木造より高くなります。老朽危険空き家なら、自治体の補助金で一部が戻る場合があります。
家解体の始め方は?
まず自治体に補助制度があるか確認します。対象なら着工前に事前調査・申請が必要です。並行して地元の解体業者へ現地調査を依頼し、複数社の見積もりを比較するのが基本の流れです。

最後に一言。私が一番伝えたいのは『業者探しの前に自治体へ電話を』ということ。補助金の対象かどうかで、出ていくお金が桁違いに変わります。

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栗原 誠一

ファイナンシャルプランナー(AFP) ・ 相続・空き家問題の相談実務10年

空き家問題に関心を持つFPとして、全国の自治体補助金制度を自ら調べ歩き、実際の解体事例や申請手続きをもとに情報を発信しています。読者が損をしないよう、制度の抜け穴や注意点まで一次情報にこだわって伝えます。

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